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世界のカレー

シンガポール

中華、インド、マレーが融合した独自のスパイス料理。

シンガポールは、710km2ほどの小さい国土ながら、堅調な経済状況でおいしいレストランが集まる、美食の街として名高い国です。

福建や潮州からやってきた中華系、ヒンドゥー教徒の多い南インドのタミル系、イスラム教徒が大多数のマレー系が主要な民族で、シンガポールの食文化を形成しています。現在ではお互いに影響を受けて、シンガポールならではの料理も誕生しています。その代表格が「フィッシュヘッドカレー」で、南インドのケララ州出身の人が1950年代に作ったのが始まりといわれています。フエダイなどの頭を、赤とうがらしやレモングラス、エシャロット、カレーリーフ、ターメリックなどのスパイスやハーブと砂糖で煮た、食べやすい魚カレーです。

中華系の代表格は「海南チキンライス」。しょうが、チリソース、しょうゆの3種類の調味料を添えたゆでた(もしくは蒸した)鶏肉と、鶏スープで炊いたご飯が一緒になった、食材に無駄のない、もともとは労働者のための料理でした。またココナッツミルクを使ったスパイシーな米粉の汁麺「ラクサ」は、中華とマレーの文化が融合したプラナカン料理の傑作でもあります。

シンガポールを代表するカレー料理
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