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カレーの世界史
大航海時代にインドでヨーロッパ人が出会ったカレーは、イギリスで高級料理に進化しました。
ヨーロッパ諸国が東洋のスパイスなどを求め、競って航海・探検を行う大航海時代に突入。
1563年
ヨーロッパで文献に初めてカレーが登場
ポルトガル人ガルシア・ダ・オルタが『インド薬草・薬物対話集』の中で、「鳥の肉か獣肉で、彼等はカリール(caril)と呼ばれる料理を作る」と記述しています。これが、ヨーロッパの文献に初めて登場するカレーと言われています。
1600年
イギリスが東インド会社を設立
イギリスを筆頭に、アジアでの利権確保のため、この頃ヨーロッパ諸国が東インド会社を設立しました。
1747年
イギリスの料理本で初めてカレーのレシピが掲載
ハナ・グラッセが書いた料理本『Art of Cookery Made Plain and Easy』の中で、イギリスの料理本として初めてカレーのレシピが掲載されました。
レシピのタイトルは「to make a Currey the India way」。
1772年頃
東インド会社社員ウォーレン・ヘイスティングスが初めてイギリスにカレーの原料となるスパイスと米をインドから持ち帰る。
のちのベンガル総督となるヘイスティングスは、カレーの原料となるスパイスと当時住んでいたベンガル地方の主食である米をイギリスに持ち帰りました。
このカレーと米を組み合わせたライスカレーはイギリス王室で大変な評判となり上流階級の人々へ広まり、次いで産業革命で頭角をあらわしてきた資本家階級など、生活に余裕のある人々へと広がっていきました。
イギリスのクロス・アンド・ブラックウェル社(C&B)が世界で初めてカレー粉を商品化。
正確な発売年は不明だが、今でいうケータリング(仕出し屋)を営んでいたエドモンド・クロスとトーマス・ブラックウェルの2人が、同社で人気のあるカレー料理を簡単に作れるようにと開発したのが、世界初のカレー粉「C&Bカレーパウダー」です。
1870年頃
イギリスC&B社のカレー粉が日本にやってくる。
イギリスで発明されたC&B社のカレー粉は明治初頭・文明開化の頃に日本にやってきました。