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世界のカレー

イギリス

手間暇かけた、コクのある味わいが魅力。

イギリスのカレーは、小麦粉でルーを作ったり、ヒンドゥー教徒にとって禁忌である牛肉を使ったりと、インド本国のカレーとはかなりかけ離れています。しかしながら、手間暇かけてシチューのようによく煮込んだコク味のある味わいは、また別の魅力を放っていました。明治時代に日本海軍に伝わったイギリスのカレーが、現在の日本のカレーの礎になったのはよく知られた話です。イギリスに初めてインド料理レストランがオープンしてから200年以上が経過し、今では、第二次世界大戦以降に移住してきたパキスタンやバングラデシュの人々による店を加えて、全英に9000軒以上ものカレーのレストランが営業しています。若い世代を中心に、イギリスの全人口のおよそ3分の1に当たる2000万以上の人々がカレーを日常的に食べているといわれるほどになりました。イギリス発祥のインド料理「チキンティッカマサラ」や、パキスタンを起源とする鉄鍋の「バルチ」といったスパイス料理は、今や「フィッシュアンドチップス」などと並んでイギリスの”国民食”ともいえる存在です。

イギリスを代表するカレー料理
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