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世界のカレー

カンボジア

ちょっとホットで、意外とマイルドな味わい。

カンボジアは、アンコールワットで名高いクメール王朝(802-1431年)の時代から、ポルトガル人やスペイン人、オランダ人が往来したカンボジア王国を経て、ベトナム、ラオスとともに19世紀半ばからおよそ90年間にわたって続いたフランス領インドシナ時代の影響が、今も食文化に反映された国です。タイと同様に、古来からインド人が海から訪れていたため、ポルトガル人が南米からもたらした、とうがらしとともにスパイス料理が確立されていました。またカンボジアでは上座部仏教が国教と定められており、こちらもタイのように全人口のほとんどがその信者。タイと似通った料理も多く見られます。しかし、カンボジア料理には、タイ料理ほどの強烈な辛さはなく、意外とマイルドです。たとえば、また白身魚とたまごのドライカレー「アモック」や、カンボジアならではの「クメールチキンカレー」は、レモングラスやこぶみかんの葉(カフェライムリーフ)、エシャロット入りのカレーペーストに、ココナッツミルクや砂糖などを加えた、日本人にも食べやすい味わいのカレーです。またカンボジアには、フランス植民地時代の名残りで、ライスだけでなく、バゲット(フランスパン)とカレーを一緒に食べる習慣が残っています。

アモックレシピ
  • アモック
  • 【材料(4人分)】
    白身魚 400g(ひと口大)
    玉ねぎ 1個(薄切り)
    キャベツ 緑色の外葉2枚(細切り)
    赤ピーマン 1個(細切り)
    エシャロット 1本(細切り)
    卵 1個(割りほぐしておく)
    ココナッツミルク 400ml
    グリーンカレーペースト 大さじ1/2~1
    (辛いので、お好みで量を調整)
    S&Bターメリック(パウダー) 小さじ1/4
    S&Bパプリカ(パウダー) 小さじ1/2


  • ピーナッツ 少々
    李錦記オイスターソース 少々
    李錦記魚醤(ナンプラー) 大さじ1
    パームシュガー(きび砂糖や砂糖でも可) 大さじ1/2
    塩 少々
    白飯 適量
    バナナの葉 4枚(良く洗い、30cmにカットして端を楊枝でとめて容器を作る。なければ普通の皿で可。)

【作り方】
【1】グリーンカレーペースト、ターメリック、パプリカ、ピーナッツ、オイスターソース、ナンプラー、パームシュガー、塩をミキサーまたはフードプロセッサーにかけ、混ぜてペースト状にします。
【2】フライパンにココナッツミルク少々を入れてから【1】を熱して香りを立たせ、残りのココナッツミルクを入れます。
【3】【2】に白身魚、玉ねぎ、キャベツ、赤ピーマン、エシャロットを加え、5分ほど熱します。
【4】パームシュガー(分量外)、塩で味を調えます。
【5】【4】に卵を加えて混ぜ、卵がかたまってきたら火を消します。
【6】バナナの葉の容器に入れ、白飯を添えます。

ワンポイント

魚醤(ナンプラー)はベトナムのニョクマムで代用してもよいでしょう。

カンボジアを代表するカレー料理
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