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世界のカレー

ネパール

スパイス控えめな、シンプルであっさりした味わい。

インド、中国のチベット自治区と国境を接するヒマラヤ山脈の国ネパールは、インドと同様、80%以上のヒンドゥー教徒をはじめ、チベット仏教やイスラム教などが信仰され、少数民族を含めると100近い民族が暮らす国です。現在の日本のインド料理レストランはネパール人シェフが多くを占めるほど、食文化もインドと似通った部分がありますが、標高5000メートルの冷涼な高地から亜熱帯の平野にいたるまで、起伏に飛んだその国土には、ネパールならではの料理も育まれています。

たとえば、レンズ豆などの豆をターメリックやクミン、コリアンダーなどのスパイスでマイルドに煮込んだ、ごはんにかけて食べる定食「ダルバート」があります。ダルバートには「タルカリ」と呼ばれる野菜を中心にしたカレー味のおかずと、アチャールという漬物が付きます。他には、ターメリックやカルダモン、シナモンスティック、クローブなどを使ったネパール式チキンカレー「ククラレピャジタレコ」、ラム肉とカレー粉、ターメリック、クミン粉などを煮込んだヒマラヤのカレー「ラムブトゥワ」、蒸し餃子のような「モモ」などもあります。ネパールのカレーは全般的に、インドなどに比べてスパイスが控えめ、シンプルであっさりした味わいが特徴的といえます。また干し肉や汁麺などを食し、料理の上手さで知られるタカリ族など、ネパールの少数民族の食も興味深い限りです。

ダルバート(ネパールの定食)の豆カレーレシピ
  • ダルバート(ネパールの定職)の豆カレー
  • 【材料(4人分)】
    水 800ml
    レンズ豆(黄色) カップ1(前日から水につけてふやかしておく)
    S&Bターメリック(パウダー) 小さじ1/2
    塩 少々
    バター 5g


  • 玉ねぎ 1/2個(薄切り)
    にんにく 1かけ(すりおろし)
    しょうが 大さじ1(すりおろし)
    S&B鷹の爪(ホール) 2本
    白飯(あれば長粒米(バスモティ米)) 適量

【作り方】
【1】鍋に水、レンズ豆を入れて強火で熱します。
【2】煮立ってきたら、ターメリック、塩を加え、とろみが出るまで混ぜながら30分ほど弱火で煮ます。
【3】別の鍋にバターを入れ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、鷹の爪を加えて炒めます。
【4】【2】に【3】を加えて混ぜます。
【5】皿に白飯を盛りつけ、【4】をかけます。

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