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どうしてカレーと呼ばれるのですか?

Aタミール語の“カリ=Kari”という言葉に由来するという説が有力です。

カレーの語源については諸説があり、どの説が正しいのかは定かではありません。又、名付け親についても、16世紀から17世紀にインドの西海岸のゴアやコーチンにやってきたポルトガル人やオランダ人がカレーという言葉を既に使っていたことから、イギリス人でなくポルトガル人またはオランダ人とする説もあって、カレーの起源については各人各様の説が錯綜し、混乱しているようです。

その中から幾つかの説を整理して紹介しておきましょう。

【タミール語起源説】 南インドで使われているタミール語の“カリ=Kari”という言葉に由来するという説です。しかし、このカリが、ごはんにかけるタレ状のもの、つまり「ソース」を意味するという人もあれば、野菜や肉などの「具」のことであると主張する人もあり、これも決め手がないようです。

【ヒンズー語起源説】
ヒンズー語で「香り高いもの」「おいしいもの」という意味で使われる「ターカリー=Turcarri」がターリ(Turri)に転じ、英名でCurryになったとする説です。

【料理名説】
古い北部インドの料理名である「カディ=Kady」が変じてカレーになったという説です。

【釈迦説】
「青年時代の釈迦が山にこもって修業したとき、木の根や草の実を食べて飢えをしのいだ後、カレという地に下山し、そこで教えを説いたといわれ、その時首にかけた袋の中から有用なたくさんの木の実(スパイス)を取り出して民衆に与えた。民衆は釈迦の教えに感服するとともに、香り高く、諸病を直し、活力の源となるこれらのスパイスを料理や薬用として使うようになり、そのスパイスを土地の名にちなんでカレーと名付けた。」とする説がこれです。またその時、民衆が叫んだ“おいしい”という意味の「クーリー、クーリー」に由来するという説まであります。さらに、この「クーリー、クーリー」と民衆が叫んだのは、インド独特のスパイス料理を見た、宗主国イギリスの役人が「どんな味なのか」と問いかけたのに対する答えだったとする説もあり、ここまでくると迷説・珍説の類と考えた方が適当かと思われます。 以上の通り、真相ははっきりしないものの、インドを中心とする東洋の熱帯・亜熱帯地方で食べられていたスパイシーな料理を、外来の西洋人たちによって総称してカレーと呼ばれるようになっていったものと思われます。

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